28歳の建築家アイリスは、妹を目の前で失って以来、幻覚症状に悩まされていた。
そんな中、元恋人・ジョブから、日本・佐賀で行われる建築物の修復作業に誘われ、彼女は心機一転、新しい環境に身を置く決意をする。 その建築物は、彼女たちの大学時代の教授、渡辺リクが所有する築100年以上の古い家で、山手の町、唐津にある。
修復作業に取り掛かって間もなく、アイリスは家の中で怪奇現象に襲われ、度々幽霊を目撃するようになる。 ジョブはいつもの幻覚症状だと言って取り合わず、彼女をなだめる。
アイリスが腑に落ちないまま仕事を続けていると、地元出身の同僚フミオから、日本に古くから伝わる「人柱」の儀式について聞かされる--。
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