千代田町(チヨダチョウ)のほぼ中央部、城原川の右岸に位置する直鳥地区には1504~1521年の戦国時代に築城されたといわれる直鳥城跡があります。直鳥城は中世の環濠集落の構造を持つ城跡で、周りを堀で囲み、さらにその中を、縦横に網の目状に堀が巡っています。この形態は、佐賀平野独自のもので、発掘調査により数々の貴重な資料が見つかっています。堀のまわりを歩くと、当時の面影が浮かんでくるように最近整備されました。 直鳥城跡南の下直鳥地区(シモナオトリチク)では、秋の風物詩として知られる菱の実とりがあります。ハンギーと呼ばれる桶を半分に切ったような大きなタライに乗って、クリークの中に茂った菱を、一つ一つ手で摘み取っていきます。菱の実は「ウォーターマロン」とも言われ、主に塩ゆでして食べますが、栗に似た独特の風味が楽しめます。
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