岡田三郎助は、明治41(1908)年から昭和14(1939)年まで、現在の東京都渋谷区恵比寿で暮らし、制作に打ち込みました。アトリエは、明治41年頃に、自宅に隣接して建てられた木造の洋風建築で、大正時代にはアトリエに接続する形で「女子洋画研究所」部分が増築されました。 岡田没後、アトリエと女子洋画研究所の建物は、公私にわたり親交が深かった洋画家の辻つじ永ひさしに受け継がれ、辻家の人々によって今日まで大切に守られてきました。往年の姿を保ったまま現存する近代洋画家のアトリエとしては、国内最古のものといわれています。 佐賀県ではこの建物を「岡田三郎助アトリエ」として佐賀県立博物館東隣に移設・復原し、平成30年4月1日公開開始しました。
・アトリエ(53.14平方メートル) 岡田三郎助がアトリエとして使用し、数々の名作を制作した部屋です。 南側には、応接室(14.3平方メートル)が付属しています。※応接室は貸切不可
・女子洋画研究所(39.66平方メートル) 岡田が主宰した画が塾じゅく「女子洋画研究所」の教室として使用された部屋です。 ここから、多くの女性画家たちが巣立っていきました。
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