有明海は、魚介類、野鳥、塩生植物などの貴重な生命を育む場です。その有明海を臨む東与賀海岸に、干潟よか広場があります。そこは、有明海の干潟やシチメンソウなど豊かな自然を活用し、憩いの場・交流の場・自然とふれあいと体験の場を備えた公園です。この公園の中で目を引く建物が「紅楽庵(こうらくあん)」です。これは、江戸時代後期に建てられ、ジョウゴ谷造りという屋根を持つ民家を再現しています。「ジョウゴ谷造り」とは、佐賀平野独特の建築様式で屋根の真中に穴があいたジョウゴのような形で、雨水が樋を伝って屋外に排水されるという珍しい造り。内部には昔の農機具などの展示や茶室や有明海のビデオが設置されています。また、平成の松土居は、明治以降の佐賀平野の開拓により設けられた旧東与賀村の石積の堤防を再現したもので、防風林として松を植栽しています。このほかに、芝生広場、草スキー場・おもしろ自転車・大型コンビネーション遊具・じゃぶじゃぶ池など子どもから大人まで楽しめます。この公園の展望台から眺める夕日はまた格別で、人々の心をなごませてくれます。
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