毎年11月上旬、佐賀市嘉瀬川(かせがわ)河川敷で開催される日本で最大の熱気球の国際大会。 1980年に第1回目の大会が開催され、その時は14機の熱気球が参加しました。今では、100機を超える熱気球が参加しています。熱気球の競技はタスクと呼ばれ、時間や距離、高度ではなく、あくまでバルーンの操縦力を競います。具体的には、指定されたターゲットに対して、マーカー(小さな砂袋に吹き流しのついたもの)を投下し、近づけることを競うわけですが、地表スレスレにバルーンが飛ぶ姿は、優雅なイメージとは違い、非常にエキサイティングなものです。 会場となる嘉瀬川河川敷を中心とした佐賀平野一帯には、熱気球の離着陸に十分なスペースと安定した気流、そして、様々な向きの風の層があり、バルーンの国際大会には理想的な土地なのです。世界のバルーニストの間でも、佐賀の絶妙な風は話題となっています。 競技は、気流が安定している早朝と夕方に実施されますが、昼間は競技に参加しない楽しい形のシェイプドバルーンなども現れ、フェスタを盛り上げます。また、会場ではタレントショーやラジオの公開放送などさまざまなイベントが行われ、観客をあきさせません。 見どころは、たくさんありますが、見逃せないのが早朝と夕方のフライトシーンと夜間係留「ラ・モンゴルフィエ・ノクチューン」。 100機を超えるカラフルなバルーンが一斉に浮かび上がる光景は、佐賀でしか見ることができないものです。 また、夜間係留「ラ・モンゴルフィエ・ノクチューン」では、バーナーの炎に照らし出された熱気球が幻想的なシーンを披露します。
|